2023年6月1日から電力大手7社の電気料金が改定され、14〜42%の幅で値上げされました。
政府が実施する電気代・ガス代の負担軽減策「電気・ガス価格激変緩和対策事業」も2023年9月に終了となります。
もはや、電気代は値上がりする一方です。
高すぎる電気代を安くする方法を知りたくないですか?
電気代を安く抑えることができれば、浮いたお金で好きな事にお金が使えます。何よりも「安い」って嬉しいです。
本記事では、電気代を簡単に安くできる方法を紹介します。
わが家はこの方法で、電気使用量を約4割削減できて、電気代を大幅に安くできました。
電気代が高すぎる
燃料費の高騰により、電気料金の値上がりが止まらない状況です。
ただでさえ、電気代が高いのにいつまで続くのか考えるだけで嫌になってきます。
これではお金がいくらあっても足りないし、家計のダメージも相当です。
とは言っても、電気は生活する上でなくてはならないライフラインです。電気なしでは生きていけません。
わが家も電気代が高く、毎月見るのが嫌でしたが、電気料金も値上げされるし、節約を意識し始めました。
それはそうと、筆者である僕は、建物の電気設備関係の仕事をしていて、建築物の省エネ提案などやっているのに、わが家のことは全くやってませんでした・・・。

もっと早く取り組めばよかったと後悔しています・・・。
こちらのグラフはわが家の2023年の電気使用量です。(2022年との比較)
オレンジの棒グラフが2023年の電気使用量、緑の折れ線グラフが2022年の電気使用量です。
4月までは前年度と同じような電気使用量で推移していましたが、節電をやってみた5月は前年度に比べて165kWhの削減ができました。

やり始めた月からこれだけ効果があったので、今回紹介する方法は即効性が高いと言えるのではないでしょうか。
電気代を安くする方法は「家電の節約設定」
5月の電気使用量を前年度に比べて4割削減を達成できましたが、節約のための我慢は特にしていません。
つまり、今までの生活スタイルを変えずに電気代を安くするのです。
その方法は、家電の設定と使い方の見直しです。
これにより、いつもと同じ生活スタイルで知らず知らずのうちに節約ができます。
方法は簡単です。
1つずつ家電の取説を見て、生活スタイルで不要なものを「切」または消費電力が少ない方にしていきます。
その中で、節電モードを見つけたらチャンスです。消費電力をグッと減らせる可能性が高いです。

それではわが家の家電節約のコツを紹介していきます!
食器洗い乾燥機(ビルドイン)

消費電力
洗浄時:75W
ヒーター:800W
<節約ポイント>
・「標準コース」から「節電コース」に変更で、電気使用量を約64%削減。
節電コースはヒーターを使わないで余熱で送風乾燥のため電気代を大幅に削減できます。
<節約効果>
1ヵ月あたり-12.9kWh削減
(1日2回使用)
<節約度>★★★★★
冷蔵庫

容量:350L
消費電力量:360kWh/年
<節約ポイント>
・節電モード「入」で通常運転に比べ5~12%節電。
・冷蔵庫、冷凍庫の冷却強さを「弱」に設定にして消費電力を削減。
<節約効果>
1ヵ月あたり-14.4kWh削減
<節約度>★★★★★
液晶テレビ

消費電力:186W
電源「待機」時:0.15W
電源「切」 時:0.13W
<節約ポイント>
・画面の明るさを「暗め」に設定。消費電力が下がります。
・「待機」と「切」でほぼ変わらないので、電源は「待機」のままとしています。
<節約効果>
1ヵ月あたり-2.7kWh削減
(1日3時間視聴)
<節約度>★★☆☆☆
エアコン

消費電力
冷房:1,580W
暖房:1,440W
<節約ポイント>
・5月は中間期だったので、エアコンはほぼ使用してませんでした。
・夏に向けてエアコンの節電対策検討中です。
<節約効果>
5月は使用していません
<節約度>-
ウォシュレット

消費電力
洗浄装置ヒーター:250W
暖房便座ヒーター:50W
脱臭装置(標準モード):3.6W
<節約ポイント>
・洗浄装置(ウォシュレット)は「切」に。
・便座ヒーターは便座カバーをしていたので「切」に。そもそも使っていた意味がありませんでした。
・脱臭装置は臭いを滞留させたくないので「入」のままにしました。
<節約効果>
1ヵ月あたり-19kWh削減
<節約度>★★★☆☆
ドライヤー

消費電力:1,200W(TURBO時)
<節約ポイント>
・DRY(温風・弱)の方が消費電力は少ないです。
・使用時間が少ないのであまり気にしていませんが、なるべく短時間になるようにしています。
<節約効果>
1ヵ月あたり-2kWh削減
(1日30分使用)
<節約度>★☆☆☆☆
洗濯機

消費電力
洗濯:140W
乾燥:980W
<節約ポイント>
・洗濯機の乾燥は10時間くらいかかることもあります。1回あたりの電気使用量が約10kWhとかなり大きいです。
・洗濯機の乾燥は便利ですが、節約目的なら別の方法で乾燥させた方が良いかと思います。
<節約効果>
1ヵ月あたり-70kWh削減
(月7回乾燥機使用)
<節約度>★★★★★
浴室乾燥機

温風循環吹き出し方式
熱源:暖房用温水(ガス)
消費電力:
乾燥 強:47W、弱:25W
換気 強:14W、弱:6W
24時間換気:7W
<節約ポイント>
・わが家の熱源がガスのため、電気使用量は少ないです。(もちろんガス代はかかりますが・・・)
・洗濯機で乾燥させるより多量を乾燥でき、時間も4時間あれば全然乾きます。
・外に干せないときの手段として有効です。
<節約効果>
節約ではありません
<節約度>-
レンジフード換気扇

消費電力
強:100W
中:50W
弱:23W
<節約ポイント>
・「中」→「弱」で使用しています。
・煙、臭いが強いときに「中」で十分かと思います。
<節約効果>
1ヵ月あたり-1.5kWh削減
(1日2時間使用)
<節約度>★☆☆☆☆
サーキュレーター衣類乾燥除湿機

デシカント式除湿機
消費電力:590W
<節約ポイント>
・衣類乾燥用に使用していましたが、ヒーターの消費電力が大きいので浴室乾燥に変更しました。
・サーキュレータ機能がついているので、サーキュレータとして使用しています。サーキュレーター「中」で25W程度です。
<節約効果>
1ヵ月あたり-23kWh削減
(4時間×10日使用)
<節約度>★★★★☆
照明

部屋の照明:LEDシーリングライト
消費電力:47W
<節約ポイント>
・明るさを約60%にしています。
・最初は多少違和感がありましたが、慣れれば気にならないかと。
<節約効果>
1ヵ月あたり-5.4kWh削減(3台)
(1日3時間使用)
<節約度>★★★★★
パソコン

消費電力:130W
<節約ポイント>
・パソコンをスタンバイ状態で20W程度の消費電力です。
・いつでも使えるようにしていましたが、仕事など長時間触らないときは電源OFFに。
<節約効果>
1ヵ月あたり-10kWh削減
<節約度>★★★★★
まとめ:節約は「ちりつも」
今回、家電の設定見直しをしてわかったことは、
- ヒーターを使うものは消費電力が大きい!それだけで消費電力が約1kWかかります。食洗器のヒーター、洗濯機での乾燥をやめるだけでも相当な節約になります。
- 冷蔵庫・照明・テレビなどの使用頻度が高く、長時間使うものは「ちりつも」効果が顕著に出るので設定の見直しは必須です。
家電は初期設定のままでは無駄な電気が垂れ流しになっているので、もったいない状態です。
何も設定していない方は電気代を減らせるチャンスです。
電気代を安く抑えることができれば、浮いたお金で好きな事にお金が使えます。
いつもより安いと嬉しくなりますよ。
電気料金値上げを機に家電の設定を見直してみてください!
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