電気は生活する上で必要不可欠なライフラインです。
近年、燃料資源価格の上昇の影響で電気代が高騰しています。
毎月の料金利用明細書を見て、次のように感じている方が多数いるのではないでしょうか。

先月より高くなっちゃった。どうしよう

効果のある節電は?
我が家(4人家族)の毎月の電気代は、約25,000円位でした。
これは、4人家族の平均電気代の約2倍にあたる金額です。電気代の利用明細書を見るたびに目が飛び出ていました。
そんな中、本記事にあるポイントを行い、約7,000円安くできています。
それでもまだ平均電気代より高いので、平均電気代以下を目標に見直しを継続しています。
そこで本記事では、電気代を安くするポイントを解説していきます。
最後まで読めば、電気代を安くするために何をしたらいいのか分かりますよ。
電気代の何を見直すのか考えてみよう

まず、電気代内訳を見て、何を削減したら安くできるのかを考えてみましょう。
電気代の内訳は大まかに以下のようになります。(%は占める割合)
- 基本料金(5%)
- 電力量料金(87%)
- 再エネ賦課金(8%)
内訳を見て見直しできる項目は
- 基本料金
- 電力量料金
になります。
そこで、具体的に見直しすることは以下になります。
- 電力会社の電気料金プランの見直し
- 電力会社を乗り換える
- 家電の設定や使い方の見直し
- 省エネ家電に買い替える
- 使用電気量を把握する
それでは、上記について解説していきます。
電力会社の電気料金プランの見直し

電力会社の電気料金プランで見直すポイントは、
アンペア数を下げることです。
例えば、東京電力の電気料金プランは以下のようになっています。
単位 | 料金(税込) 【2023年4月1日以降】 | ||
---|---|---|---|
基本料金 | 10A | 1契約 | 295円24銭 |
15A | 〃 | 442円86銭 | |
20A | 〃 | 590円86銭 | |
30A | 〃 | 885円72銭 | |
40A | 〃 | 1,180円96銭 | |
50A | 〃 | 1,476円20銭 | |
60A | 〃 | 1,771円44銭 |
横にスライドする→
アンペア数を小さくすれば、一度に使える家電は減ります。
でも、基本料金は安くできます。
ただし、基本料金を安くするために無理にアンペア数を小さくすると、普段使いですぐにブレーカーが落ちるようになりストレスが溜まってしまいます。
なお、主な家電のアンペア数(平均値)は以下の通りです。
- ヘアドライヤー:12A
- 電子レンジ :15A
- 冷蔵庫 :3A
- 食器洗い乾燥機:13A
基本料金20Aの場合・・・
ヘアドライヤーと電子レンジ、冷蔵庫を同時に使うと30Aとなり、20Aを超えているのでブレーカーが落ちて真っ暗になります。(電子レンジや照明などの常時電気を使っているものも考慮します)
だけど、タイミングをズラして使えばブレーカーは落ちません。
このように使い方を工夫すればアンペア数を下げられます。
基本料金を1段階下に変更で、年間約3,542円(毎月295円)安くなります。
電力会社を乗り換える

電力会社の乗り換えで、基本料金と電力量料金単価を安くできる場合があります。
それは、電力会社により基本料金や電力量料金が違うことと、電気代を他サービスとまとめることによる割引があるからです。
電力自由化により、電機メーカーやガス会社、通信会社等も電力販売事業に参入するようになりました。
このような新規参入事業者を「新電力」といいます。
経済産業省資源エネルギー庁によると、登録小売電気事業者は全国で計720事業者あります。(電気事業法に基づく登録事業者数)※令和5年4月24日現在
全ての事業者が全国区ではなく、特定のエリアのみの事業者もあります。
これだけの数の会社の中からどこがお得になるのか選ぶには、現状よりどれだけ安くなるのかシミュレーションして比べることが重要です。
電気料金のシミュレーションは各電力会社HPでできます。
住所、現在の電力会社、料金プラン、先月の電気料金を入力ですぐにシミュレーション結果がでます。
ちなみに、電力会社の乗り換えはPCやスマホからネット申込みだけでOKです。
家電の設定や使い方を見直す

電力量料金は電気代の87%を占めるため、これを削減できれば大幅に電気代を安くできます。
電力量料金は「電力量料金(1kWh)」×「使用量」です。
つまり、「電力量料金(1kWh)」または「使用量」を減らせばOKです。
(電力量料金(1kWh)は電力会社の乗り換えで安くできる場合があります。)
極端に言えば「電気を使わない」ですが、それでは生活できません。
あなたの生活スタイルで出来る範囲でやるのが続けられるコツです。
まずは、使用電気量が多い家電から見直すと効果が出やすくなります。
家庭での使用電気量が多い家電TOP3は以下になります。(%は占める割合)
- エアコン:約15%
- 冷蔵庫 :約14%
- 照明 :約13%
この3つだけで40%弱を占めています。
そこで、電気使用量を減らす方法は2つあります。
それは「家電の設定」と「使い方」です。
家電の設定変更
家電の設定を変更して使用電気量を下げます。
つまり、普段と同じ生活で知らず知らずの内に損切りできます。
家電の使い方
使い方を見直して使用量を下げます。
これらは、生活の中で意識してやっていく必要があります。
今までの癖もあり、「ついつい」忘れがちになりやすいです。
また、家族全員でやらないと効果が出にくいです。それが原因で家族喧嘩になるかもしれません。
そこで大事なことは、「ルールを作る」ことです。
省エネ家電に買い替える

電化製品は年々性能が良くなり省エネ家電が多く販売されています。
省エネ家電に買い替えると、消費電力が小さくなり電気代を削減できます。
要するに、使用電気量が多く、長時間使用するものほど電気代の削減効果が大きくなります。
家庭で使用電気量が多く、長時間使用する家電は、「冷蔵庫」「エアコン」「照明」です。
参考に、冷蔵庫とエアコンを2008年製と2023年製で比較すると以下になります。
家電名称 | 2008年製 | 2023年製 | 電力差・電気料金差 |
---|---|---|---|
冷蔵庫 ※東芝製で比較 | 容量:425L 470kW/h | 容量:452L 261kWh/年 | 電力差:209kWh/年 料金差:5,540.6円/年 |
エアコン ※ダイキン製で比較 | 10畳用 850kWh/年 | 10畳用 630kWh/年 | 電力差:220kWh/年 料金差:5,832.2円/年 |
照明器具は、1台の白熱電球をLED電球に交換した場合で検証します。
条件は以下とします。
点灯時間:1日6時間
白熱電球:54W
LED電球:7.3W
年間の電力差、料金差は以下のようになります。
電力差:102.2kWh/年
料金差:2,709.3円/年(1台)
6台LED電球に替えたとすると、16,255.8円/年となります。
「冷蔵庫」「エアコン」「LED電球」の買い替えで、
計算上、年間約27,600円(毎月約2,300円)安くなります。
さらに、節電モード機能が搭載されている家電もあるので、更なる消費電力削減の可能性があります。
使用電気量を把握する

電力量料金は「電力量料金(1kWh)」×「使用量」ですが、
使用量により、電力量料金(1kWh)は第1~3段階料金に分かれています。
単位 | 料金(税込) 【2023年4月1日以降】 | ||
---|---|---|---|
電力量料金 | 最初の120kWhまで (第1段階料金) | 1kWh | 19円91銭 |
120kWhをこえ300kWhまで (第2段階料金) | 〃 | 26円51銭 | |
上記超過 (第3段階料金) | 〃 | 30円60銭 |
横にスライドする→
見て分かる通り、300kWhを超えると電力量料金は第1段階料金に比べて約1.5倍になります。
そのため、電気代を安くするポイントは、
1ヵ月間に300kWhを超えないように使用電気量を把握することです。
使用電気量は各家庭にある電力量計で確認する事ができます。
1週間の使用量が75kWh以下であれば、月300kWh以下にできます。
毎日チェックするのは大変なので、1週間に1回チェックしてペース配分をすればクリアできます。
使用電気量を把握して、電力量料金をコントロールしましょう。
SNSで見つけた電気代節約の口コミを紹介

SNSでは電気の節約についての投稿が多数あります。
抜粋してカテゴリー分けしてみたので、参考にしてみてください。
節約して電気代が安くなった投稿
節約して電気代を安くできた投稿です。
こうゆう投稿を見ると、自分もやってみようかなと思えてきますね!
エアコン使わんくなったら電気料金かなり下がった🥹
— asami (@xAsami___n) April 26, 2023
2人暮らしで5千ちょい🫰🏻
そしてシャワーヘッドも節水シャワーヘッドに変えたし、来月には携帯も格安SIMに変えるし、節約頑張ろ〜😌
3月の電気代2人で3000円はかなり節約できたのでは??優秀〜!
— # ア ヤ コ (@ayc026) April 26, 2023
家族とのやりとりについての投稿
電気代に限らず、家族との協力が大切です。
みんなでできる方法を探しましょう♪
家帰ってきたら部屋の電気つけっぱなし。
— にゃむ@JAM3.4✌️ (@nyamutann) April 26, 2023
信じられん
電気代も上がっていろんなものが高くなってんのに
そういうのに私だけ気にして節電とか節約してても無意味になるんだが🤣
夫が節約に目覚めたらしく電気ガス水道の節制を説いてきたんだけど、以前私が節約の話をしたときはフンフン聞きつつも特に気にしてる様子はなくストーブも先月までガンガン使ってたので、え?どの口がそれを???と困惑している
— はっぴぃたーん (@UDOOOOON73) April 25, 2023
今日は照明スイッチを使うモノと使わないモノに分けた。処分はできないけど
— あるひ@中古住宅から快適な家に建てかえたい30代主婦 (@ie_kaitekiaruhi) April 24, 2023
ウチは中古住宅で、スイッチの位置が使いづらかったり、照明位置が近すぎて使っていない照明がいくつかあり、
旦那の発案で間違えて点けてしまうから使わない所には書いておくことになった。少しだけ節約&エコになった pic.twitter.com/xmjqSai2LH
もう暖かいから、便座のあったかをオフにしといたら、奥さんからクレームじゃ。
— ゴールドスター (@GoldStarGo) April 26, 2023
電気代が〜って、言ったんだけど、便座があったかいのはプライスレスらしい。
じゃあ、ここを節約しないから、食材の冷蔵庫内期限切れを減らしてねって、お願いした。
洗濯乾燥機の節電についての投稿
乾燥機は消費電力が大きいので時短による節電効果は大きそうです!
乾燥機にタオルを入れて電気代節約 洗濯物を乾燥機に入れる時に、乾いたタオルをいっしょに入れておくと、洗濯物が乾くまでの時間を短縮する事が出来ます。
— たくろう (@investor_xxxxx) April 26, 2023
テレビの節電についての投稿
設定を変えるだけで勝手に節電できるなら理想的ですね♪
テレビは設定を少し変えるだけで電気代を節約することができます。画面の明るさはできるだけ暗くしましょう。多少暗くするくらいでは見え方はほとんど変わりません。次に濃度。標準の濃度にしましょう。これだけで年間約1200円程度節約できると言われています。
— たくろう (@investor_xxxxx) April 25, 2023
テレビはあらかじめ観たい番組だけ観ると決めておけば、無駄にダラダラとテレビを観なくなり、電気代の節約となる。テレビを観る時間を8時間から7時間に減らすだけで月々約90円、年間約1,080円節約できる。 pic.twitter.com/P70doHqQfQ
— 知っておいて損はなし‼︎生活費削減術‼︎ (@setuyakuzyutu1) April 26, 2023
冷蔵庫の節電についての投稿
冷蔵庫の収納テクニックが節電にも影響するとは!
設定温度も季節で変えることで無駄を省けます♪
家庭での節約について!
— テル犬@ブログ×Youtube (@Teruinu_Blog) April 25, 2023
【食費の節約】
買い物リストを作成し、無駄な買い物を防ぐ。
【結果】
冷蔵庫の空間に余裕ができて、電気代の節約に繋がりますよ!#節約 #節電 #冷蔵庫 #買い物 #ブログ #エコライフ #食費
冷蔵庫内は上段から下段にかけて温度が低くなる→解凍したいものは上。日持ちがしないものは下段。
— あさめし (@asameshi_eiyou) April 27, 2023
夏場は冷えにくくなるので開け閉めを少なく、詰めすぎないように。
冬場は冷えやすいので「弱」にすると電気代の節約にも◎。
季節に合わせた温度設定が必要ですね。暖かくなってきたので弱→中へ。 pic.twitter.com/WiUFRvWLDO
照明器具の節電についての投稿
照明器具の節電といえばLEDです。消費電力が小さすぎて素敵すぎます。
電気代高騰もあって、数年前から交換を考えてたリビングの照明をやっとLED型に刷新。前の奴は存在感があって良かったんだけど、8本ある蛍光管がたびたび切れるのも難ありでした。でも捨てるの勿体ないなぁ、 pic.twitter.com/BS9MosWCED
— 藤本 信@横浜マラソン10.29(抽選待ち) (@DTM155) April 26, 2023
友達の家の照明交換
— 🇺🇦 ケイ (@nXberI0PNfTE2Ki) April 26, 2023
蛍光灯照明をアダプタ取り付けて、LED照明に交換。
蛍光灯より省エネで、更に明るくなり友達と友達の親に喜ばれました。
電気代も安くなりますね。 pic.twitter.com/ngOXJcUQud

数々の節約術の投稿がありました。
節約は「知らないと損」なので情報収集を心掛けましょう♪
まとめ:地道にコツコツが電気代を安くする最短ルート
ここまで、電気代を安くするポイントを解説してきました。
まとめると、
- 電気料金プランのアンペア数を下げる
- 安い電気料金の電力会社に乗り換える
- 家電の設定を見直し損切りする
- 節電を意識する
- 古い家電は省エネ家電に買い替える
- 週に1回電力計をチェックして電気量を把握する
電気代は何か1つのことをやれば大きく安くなるものではありません。
一言でいえば、「ちりつも」です。
結果的に、地道にコツコツが電気代を安くする最短ルートになります。
このブログを書いた人
最新の投稿
節約2023.05.262023年6月から|各社電気代値上げ一覧|実際いくらになるか計算してみた
ランニング2023.05.14紫外線の徹底対策|ランニングでの日焼け防止のコツ
ランニング2023.05.06運動した翌日にだるい・疲れが取れない方へ|運動後にやるといいこと4選
節約2023.05.03電気代が高すぎる!電気代を安くできる見直しポイント6個!
コメント