2023年6月から|各社電気代値上げ一覧|実際いくらになるか計算してみた

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電気代値上げ 節約

2023年6月1日から電力大手7社の電気料金が改定されます。

標準的な家庭の電気料金の値上げ幅は14〜42%となり、電力会社により幅があります。

値上げ率を聞いてもピンとこない方のために、今回の値上げでどのくらい値上がりするのか計算してみました。

いつもと同じように過ごしていたら、値上がりした電気代にびっくりするかもしれません。

値上がり幅を正しく理解して電気代値上げに臨みましょう。

本記事は以下のような方におすすめです!
  • 電気料金がどのくらい値上げするのか知りたい方
  • 今後、電気料金がどうなっていくのか気になる方

2023年6月1日から電力7社の電気代が値上げ

電気代値上げ (1)

今回、電力大手7社が値上げする電気料金は

規制料金

です。

電力自由化以降、電気料金は大きく「規制料金」と「自由料金」の2つのプランがあります。

それぞれを簡単に説明すると以下の様になります。

規制料金

  • 電力自由化以前からある電気料金プラン
  • 東京電力でいうと「従量電灯」の電気料金プランなどをいう
  • 電気料金や燃料費調整額などの上限が法的に定めれている
  • 電気料金の改定は経済産業大臣の認可が必要

自由料金

  • 電力自由化以降にできた電気料金プラン
  • 電気料金や燃料費調整額などに上限設定が法的にない
  • 電気料金の改定は各電力会社の判断で可能
  • 燃料費の高騰に連動して変動しやすい

今回は「規制料金」を契約している方が電気料金値上げの対象になります。

電力各社の電気料金値上げ率は14~42%

電力7社の値上げ率は以下の様になります。

値上げ幅は

  • 最大:北陸電力 42%
  • 最小:東京電力 14%

となりました。

電力7社の標準家庭の値上げ幅
北海道21%
東北24%
東京14%
北陸42%
中国29%
四国25%
沖縄38%
引用元:家庭の電気代値上げ、6月から14~42% 東電など7社 – 日本経済新聞 (nikkei.com)

各社の電気料金単価表は以下のリンクから確認ください。

23年5月までの単価と6月からの単価が一覧表になっています。

いくら値上がりしているか確認してみましょう。

計算すると1カ月、約2000円の値上がり

東京電力EPの場合で、実際どの程度値上がりするのか計算してみます。

契約種別「従量電灯B」の電気料金です。

基本料金は値上げはありません。

電力量料金が4.96円値上がりします。

単位料金(税込)
【2023年4月1日以降】
料金(税込)
【2023年6月1日以降】
値上げ
基本料金10A1契約295円24銭295円24銭なし
15A442円86銭442円86銭なし
20A590円86銭590円86銭なし
30A885円72銭885円72銭なし
40A1,180円96銭1,180円96銭なし
50A1,476円20銭1,476円20銭なし
60A1,771円44銭1,771円44銭なし
横にスライドする→
引用元:電気料金単価表 (tepco.co.jp)
単位料金(税込)
【2023年4月1日以降】
燃料調整費:5円13銭
料金(税込)
【2023年6月1日以降】
燃料調整費:5円13銭
値上げ
電力量料金最初の120kWhまで
(第1段階料金)
1kWh25円04銭30円00銭4円96銭
120kWhをこえ300kWhまで
(第2段階料金)
31円64銭36円60銭4円96銭
上記超過
(第3段階料金)
35円73銭40円69銭4円96銭
横にスライドする→
引用元:電気料金単価表 (tepco.co.jp)

電気使用量:400kWhの場合の電気代を試算

改定前2023年6月以降差額
基本料金(40A)1180.96円1180.96円0
第1段階料金3004.8円3600円595.2円
第2段階料金5695.2円6588円892.8円
第3段階料金3573円4069円496円
再生エネルギー
発電促進賦課金
(1.4円/kWh)
560円560円0
激変緩和値引き額
(7.0円/kWh)
-2800円-2800円0
電気代合計11214円13198円1984円
横にスライドする→

1ヵ月の電気使用量が400kWhで、約2000円値上がりします。

ここで注意しないといけないのは、第3段階料金です。

第2段階(電気使用量300kWh)までに抑えられれば、1ヵ月約1500円の値上がりに抑えられますが、第3段階からは100kWh多くなるたびに約500円値上がりしていきます。

電気料金単価は燃料費に連動して推移している

電気代値上げ (2)

2023年6月に電気料金が改定されますが、2021年までの電気料金(電灯平均単価)の推移は以下になります。

YUPPY
YUPPY

赤色のグラフが家庭用です。

電気料金平均単価の推移
引用元:経済性 | 日本のエネルギー 2022年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」 |広報パンフレット|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)

グラフから原油(石油)の価格に連動して平均単価が変化しているのが読み取れます。

2014年に原油価格上昇により電気料金も上がっていますが、2015年に原油価格が急落したことにより電気料金も下がっています。

2010年から2021年までで約1.3倍値上がりしています。

補助金は「電気・ガス価格激変緩和対策事業」の1つ

電気代値上げ (3)

政府が実施する電気代・ガス代の負担軽減策「電気・ガス価格激変緩和対策事業」があります。

申請された電気・都市ガスの小売事業者に補助金が交付され、結果的に電気代、ガス代が値引きされるものです。

電気料金、都市ガスの値引き期間と単価は以下になります。

電気料金の値引き単価(低圧・家庭用)

標準世帯で2800円/月値引き想定です。

値引き期間値引き単価
2023年1月~8月7円/kWh
2023年9月3.5円/kWh

都市ガス料金の値引き単価

標準世帯で900円/月値引き想定です。

値引き期間値引き単価
2023年1月~8月30円/m3
2023年9月15円/m3

申請するのは契約中の小売事業者(電力会社やガス会社)なので、一般消費者は特に何もしなくてOKです。

申請が通れば自動的に電気代、ガス代が値引きされます。

値引きを行う電力会社やガス会社は「電気・ガス価格激変緩和対策事業」のHPで掲載されています。

あなたの契約している電力会社やガス会社が申請されているか以下のリンクから確認できます。

値引きを行う事業者の一覧 – 電気・ガス価格激変緩和対策事業|経済産業省 資源エネルギー庁 (denkigas-gekihenkanwa.go.jp)

また、「電気・ガス価格激変緩和対策事業」のHPで月々の値引き額の計算ができます。以下のリンクから確認できます。

電気・都市ガスをご利用するみなさまへ – 電気・ガス価格激変緩和対策事業|経済産業省 資源エネルギー庁 (denkigas-gekihenkanwa.go.jp)

電気代高騰はいつまで続くのか?

電気代値上げ (4)

今後の電気料金はどうなるのか気なるところです。

今後も燃料費の高騰が続けば、さらなる電気料金値上げの可能性もあります。

さらに、電気・ガス価格激変緩和対策事業も2023年9月で終了となります。

その他にも、再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上げも懸念されます。

今後の政府がどのような政策をしていくのか注目していきましょう。

そうなってくると、一般消費者の僕たちができることは「節電」です。

今までより一層の節電が必要になります。

暑くなってきて、この値上げは家計に大打撃ですが、地道な節電が効いてきます。

工夫に工夫を重ねて、過ごしていきましょう。

戸建ての方は、太陽光発電と蓄電池のセットで、電気を自家消費できるようにすれば、大幅に電気代を節約できます。

具体的には、ソーラーパネルを家の屋根やカーポートに設置して、発電した電気を蓄電池に貯めておき、自家消費することで電気代を節約します。

この節約効果は、電気料金が高いほど効果を発揮します。

さらに、停電時でもソーラパネルで発電し続けるため非常時用電源としても使えます。

太陽光発電と蓄電池は「節電対策」と「非常時用の備え」に最適です。

気になる方は一括見積りサイト(無料)で金額感を見てみるのも1つの手です。

国や自治体の補助金を活用すれば安く設置できます。

ただし、補助金は公募期間があるのでお気を付けください。

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まとめ:

2023年6月1日からの電気料金値上げについて解説してきました。

本記事をまとめると、以下になります。

  • 値上がりする電気料金は「規制料金」
  • 大手電力7社の値上げ率は幅がある(14〜42%)
  • 電気料金は、石油、天然ガスなどの燃料費に連動する
  • 2023年1月から、電気・ガス価格激変緩和対策事業で電気代、ガス代の値引きが実施されている
  • 電気料金値上げに対してできることは「節電すること

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